カンボジア突貫旅行4日目 シェムリアップ & 夜行バス, シアヌークビル行き

予定

9時頃に目がさめるも眠かったのでうとうとしていた。
30分ほど経ってもう寝られないと思い起床。
同じタイミングで彼女も起きてきた。

朝食が食べられるのは10時までだったので、すぐに食堂に向かった。
サンドイッチ、トーストなど複数の選択肢があり、俺はサンドイッチ、ジュースはオレンジジュースを選択した。

安いホテルの無料の朝食と聞いてどんなのが出てくるかヒヤヒヤしていたが、味は結構美味しかった。
チェックアウトは今日なので、部屋に戻って荷物をまとめた。

親や友人への土産、そして靴を買ったので、重量はおそらく7キロを超えるだろう。
今回はバスなので特に重さを気にする必要はないが15日の出国までには重ね着などで対策する必要がありそうだ。

そこからチェックアウトの手続きをレセプションで行った。

23日で料金の内訳はこんな感じ。

宿泊費と1回の洗濯で一人当たり20ドル。
めっちゃ安い。

下の48ドルはシェムリアップからシアヌークビルまでのバス代だ。
飛行機に比べたらよっぽど安い。
陸路が使えるなら空路よりも優先して使うべきだろう。

会計の時に昨日話した日本語の話せるスタッフがいたのでLINEを交換した。

彼女にトゥクトゥクドライバーとの待ち合わせ時間を聞くと14:30とのこと。
そこでまずは昼食を済ませることにした。

アテもなくパブストリートをウロウロしていると、インド料理の店を発見。
安く済みそうだったので入店。

俺はガーリックナンを、彼女はバターナンを注文。プレーンのナンと、カレーはチキンカレーを2人で分けることにした。
20分ほど待たされた後、料理が出てきた。

結構うまい。
家の最寄りのインド料理屋よりもうまいぞ。
見かけによらず結構腹一杯になる分量だった。

結局プレーンのナンを微妙に残してお会計。
一人当たり5ドルだった。
観光街にしては安い。

そこから特に行くアテもなかったのでホテル横の雰囲気良さげなカフェへ。
テンプルカフェというところだ。

平日真昼間だったが中は割と混んでいて、空席は2つしかなかった。
座り心地の良さそうなソファー席に座りブログを書いて合流までの時間を潰した。

1450頃に昨日のドライバーと合流。水上マーケットに向かう。

道中はまだ通ったことのない道だったが、衛生はあまり良くないのか腐った生ゴミの臭いが時折漂ってきた。

10分もすると悪臭の漂うエリアを通過。
観光街ではない、現地の人が多く生活するエリアに入った。
水上マーケットに近づいていることは建物の作りをみてわかった。

おそらく今トゥクトゥクが走っているのは、もともと湿地帯だったところに土を盛り固めて作った高台に道路を敷設した場所だろう。
周辺の家屋を始めとした建物は円柱状の木材を組み上げて作られていた。
東南アジアはスコールが多く、カンボジアもその例外ではないと聞いている。
きっと近くの川が氾濫したり湿地の水位が上がったりするため高床式でなければならないのだろう。
ただ川幅10メートル程度のシェムリアップ川が氾濫することは考えにくい。
どこか別の川があるか、湿地の水位が上昇するのか、俺の頭だけではこれ以上先はわからなそうだ。

高床式の家屋が立ち並ぶエリアを少し進むと埋立地らしき台が見えてきた。
そしてその近くに人工的に配置されたであろう見栄えの良い木と、1つの高級そうな家が見えてきた。

このエリアを埋め立てて高級住宅街にする計画なのだろうか。
もしそうなら誰に売るのだろうか。

シェムリアップからそう遠くないもののシェムリアップにはパブストリートとアンコールワットと水上マーケットぐらいしか際立ったポイントはない。
外国人の別荘として売るなら辺鄙すぎるだろう。
それに別荘ならばリゾート地で休息を取るという意味合いがあるようだが、アンコールワットは休養を取れるようなリゾートではないし、パブストリートも同様だろう。
マッサージもウリにできるだろうが、そのために毎回徒歩以外の交通手段で移動するのはあまり魅力的ではない。
それに住宅だとしても、近場のマーケットはローカルフード向けの食材しかないし、レストランもローカルフードしかない。高級住宅街に住むような人がローカルレストランで毎日飯を食べたくなるかと言われるとそれは考えにくい。水上マーケットも入り口から見ればわかるように完全に観光客向けだ。

とするとこの家は現地人向けか。
もっともらしいのは観光ビジネスで財を成した成金か

これ以上考えても仕方がないのでここらで切り上げることにする。

ちなみに彼女に何だろうこれ?と聞くと工場じゃねという回答だった。

高級住宅らしき建物から3分もしないうちに水上マーケットに到着した。

チケット売り場にはこんなに必要か?と思うほどのスタッフが。

入場にはチケットが必要らしく、20ドル、大体2200円ほどだった。

チケット売りのおっちゃんにおすすめのプランを聞くと1時間半のクルーズで、16時半出発の便が日の入りが見られて良いとのこと。
またスタッフに言えば小型のボートに乗り換えができるらしい。
そこで水上マーケットからの日の照り返しに目を痛めながら、1時間半ほど待機することにした。

テラス席に座ると犬も涼んでいた。
確かに日向に比べたらよっぽど涼しい。

これは船着き場の外観

ツアー客も多々いる。中国人観光客が多かった。

410分になったのでさっきのおっちゃんに今乗り場に行けば4:30発の便に乗れるか聞くと乗れるとのこと。

さっそく桟橋を降りることにした。
桟橋はとても歩きづらく慎重に歩かないと滑り落ちそうだった。

桟橋では子供も働いている。
観光業が主力産業なのだろう。

船着場に着き、スタッフに小さいボートが良いと希望を伝えると緑の小型ボートに案内してくれた。
他の乗客を待つのかなと思ったが、ボートは我々2人だけを乗せて出航した。

なんとなくディズニーのジャングルクルーズを彷彿とさせるような雰囲気だった。
船着場を見るとただのため池で、水上マーケットなぞ見る影もなく少々心配だった。

船が出港し、運転手に挨拶をして日の入りが見たいという希望を伝えるも、どうやら伝わったのか怪しい感じだった。
どうやら水上マーケットに行くためには今船が浮かんでいる川を通って行くらしい。

我々の船は時折向かいからやってくる船とすれ違ったり追い抜かされたり追い抜かしたりしていた。
観光客向けの船は通り過ぎる際に速度を落として、泥水が掛からないようにしていたが、現地の小型ボートはお構いなしに泥水をぶっかけていた。

30分ほどボートに揺られると、見渡す限りの水面に風景が変わった。
その水上に複数の建物が点在していた。
運転手はその中でもっとも近い建物に向かった。

接岸、上陸するとおっさんが話しかけてきた。

おっさんが言うには英語を話せる奴はほとんどいないらしい。ボートの運転手に伝わったか怪しかったのはそういうことか。
そして船の旅はここまでで、ここから住宅の密集した底が浅いため現地人の使っていたような小型ボートに20ドル払って乗り換えないといけないと言っていた。

また、ここで乗り換えなければ引き返すだけだとも言っていた。
おっさんはすぐに決めなくても構わないと言っていたので回答を保留することにした。

言いたいことを言ったおっさんはおもむろに、近くの鎖で繋がれたサルを撫で始めた。
人間を怖がらず噛み付くこともないのだそうだ。
せっかくなので触ってみた。

歩いてすぐのところに、鰐を囲っている場所に着いた。
別のおっさんが、この中に落ちたら食われるよ、と言っていたが軽いジョークだと思って聞き流していた。

なぜなら全ての個体が動いていなかったし、一部の個体は口が開けっ放しで、俺は単なる精巧な模型だと思っていたからだ。

だが少し眺めていると、その中の一匹の口が閉じた。

あれ?こいつら生きてる
もうちょっと眺めていると別の個体が動いた。
やべえ、全然ジョークじゃなかったわ。
落ちたらちゃんと死ぬ。

鰐の真贋を明らめて満足したので、2階のテラスへ向かった。
だが特に見るべきところもなかったので一階に戻ると、たくさんの小さなワニが飼われているところに出た。
子供のワニであろう。

そこから船を停めてあるところに戻ると、さっきのおっさんがこの後どうするのか聞いてきた。

彼女の残金が5ドルなの知っていたので、彼女の残金をあえて聞き、金欠アピールでおっさんを撤退させた。
だがここまでで、俺たちは他の船は住宅にこそ行かないものの、他の建物に行っているのを見ていた。
そこでドライバーにあそこに行って欲しいと伝えるとその方向に船を出してくれた。

他に点在する建物は、全てレストランだった。
観光客向けに作られたのだろう。
全ての建物でワニが飼われており、ワニ革の財布やバッグが土産物として販売されていた。

またハンモックがあったりブランコがあったりテラスがあったりと、建物によって色々な特徴があった。
観光客が多く集まることから、複数の乞食行為を行う親が子供を抱えながら船に乗って、おそらく現地の言葉で金を恵んでくださいと連呼していた。

我々の船の横にもそのような親子がやってきたが、何言ってるかわからない風を装って無視を決め込んだ。
直接助けを求めてくる人を無視する決断は何度経験しても慣れないものだ。
金をあげれば楽になるのだろうが、私はビルゲイツのようにお金が有り余っている身分ではない。

そういう決断をしたくないなら、そういう人がいるようなところに行かなければ良いのだろうが、先進国でない国を旅行している以上それは難しいだろう。

ちなみに水上マーケットには犬もいるようだ。

全てのレストランを巡り終え、ドライバーに村の方にも行ってもらえないかジェスチャーを交えて聞くと、ダメとのこと。
やはりこのボートでは行けないか。

それならと村から少し離れた位置にボートを止めてもらう。
ここで日の入りを待つのだ。

20分ほどボートの船頭でゴロゴロしていると空が茜色に染まってきた。

ある程度写真を撮り、地平線の付近には雲がかかっていたので切り上げて、元来た桟橋に戻ってもらうことにした。
船の動きを止めるためのくびきは、このようにそこまで長くなかった。
この湖は大して深くはないということだ。

くびきを引き抜いて原動機を立ち上げ、我々は水上マーケットを後にした。

桟橋に片足を伸ばしたとき、小さな女の子が船の上から手を振ってくれた。
湖面に映る夕日の哀愁と、未来のある小さな女の子の対比が、えも言われぬ寂寥感を醸し出していた。
この光景をここでの思い出の最後の1ページに刻み、もう片方の足を踏み出した。

桟橋を抜けてトイレに向かう。

トカゲがいたるところにいる。また男がたくましい。
この写真を撮って、用を足した。

トゥクトゥクのドライバーをだいぶ待たせてしまった。
2時ごろに到着して7時に出発、5時間もいたのかと自分でも驚いた。

トゥクトゥクに乗り込みホテルへ向かう。
日はほとんど落ちていたが、砂埃がひどかったのでサングラスをつけていた。

ちなみにこれがさっき言っていた高級住宅または工場だ。
今見るとそのいずれでもなさそうで、何なのかも謎だ。

道中では結婚式のものと思わしき歌が聞こえてきたり、生ゴミ臭漂うエリアで焚き火が行われたりしていた。
その後はホテルの人と連絡先を交換したり、写真を撮ったりして夜行バスまでの時間を潰した。
待っている間に出てきたレモンティーも美味しかった。

ホテルのオーナーの息子が日本人で、午後8時に会う約束をしていた
だが伝達ミスにより、とうとう会うことはできなかった。

とにかく会えないことはわかったので、腹を空かせていた彼女と昨日と同じ屋台通りへ向かう。

安くて良さそうな店を見つけたのでここに決定。

彼女は細いあんかけ焼きそばを、俺は太いあんかけ焼そばを注文した。

5分ほど待つと料理が運ばれてきた。

目玉焼きが上に乗っている。

こちらは目玉焼きを食べた後。

味はとてもよかった。
これで1ドルなのが信じられない。
噂には聞いていたが、カンボジアフードは日本人の舌に合う。
それを己の舌を以って実感した。

メニューはこんな感じ。

そこからホテルに戻りまたレモンティーを出してもらった。
2回も無料で出してもらってありがたかった。

バスが来るまで数時間、デバイスを充電しながら再度時間を潰す。

と、充電器の近くにゴキブリ(?)が出現(下閲覧注意)。
台湾のものに比べると比較的小さかった。
ゴキブリといい猫といい、あまり栄養状態が良くないのかもしれない。

バスは10時半ごろに到着した。思っていたより小型で、チケットを見せずに乗せてくれた。
話を聞くにこのバスで大型バスまで送って行くらしい。

中にはすでに二人の欧米人カップルが乗っていた。
10分ほどバスで移動すると大型バスが見えてきた。

バスの内装はいい感じだ。
小型のバスを降りて荷物を回収。
大型バスの脇から中へ荷物を放り込む。

乗り込む際にビスケットと水と靴袋をもらった。
バスに乗るには靴を脱がないといけないらしい。

靴袋にサンダルを入れてバスに乗り込んだ。

通された座席は真ん中の席だった。
そこまで広くはないが足を伸ばして寝るだけのスペースはある。
あまり快適とは言えなかったが、当時は日本の高速夜行バスの環境を知らなかったからこのように感じていたのだろう。

寝返りで落ちるのを防止するためにシートベルトをした方が良さそうだ。
またコンセントも一つだけついており、そこからデバイスを充電できる。
彼女からUSBType AType Bのケーブルを借りて、モバイルバッテリー、スマホ、ルーターを一気に充電する算段だ。
リュックが邪魔くさいので通路に落としておき、あとはスマホを見ながらゴロゴロしていた。

しばらくすると発車し、すぐに消灯された。
1時間ほどスマホを眺めていたが、睡眠時間を確保するべくあまり夜更かしせずに寝ることにした。