IPO
IPOは新規上場株式のことですね。
大学のサークルの方で今一番アツい株取引はIPOだという情報を小耳にはさみまして、興味を持っていたというわけです。
まぁIPOが儲かるという話が今に始まったわけではないということぐらいは知っています。
しかしまだまだ勝てるんじゃないかと思うんですよね(希望的観測)
ということで調べてみると、IPOは抽選であることが多いと、まぁそれぐらいは本書にも書いてあります。
ただこの本が紹介するのは初値が決まるまでのIPOプライマリー市場ではなく、初値が決まってから数日~半年以内のIPOセカンダリ市場について扱っています。
IPOの値動きは、条件次第である程度の予想を立てられるというのが主張です。
しかし株式市場は市場効率的であり、その金融商品の値動きの予測をすることは不可能であるというのが金融工学の出した結論でした。
確かに前提が正しければこの命題は真でしょう。
その前提とは、公開された情報は直ちに株価に反映される、というものです。
私は情報が直ちに株価に反映されるということはあり得ないと考えています。
なぜなら情報の発信者と受信者は異なる地点にいるため、真に直ちに反映されるわけではないからです。
とまぁ仮説レベルの考えは検証の余地あり…ということでまとめて書評です。
戦略一覧
上場初日~数日以内
・即金規制開け狙い
・初値買いからの数%抜き
・公募割れ狙い
・IPO集中日の出遅れ銘柄狙い
・逆指値を活用したストップ高狙い
・VCターゲット狙い
上場後1週間~数カ月以内
・上場来高値からの下落率に注目し逆張りスイング
・業績の進捗率に注目する
・IPO空白期のポートフォリオ戦略
・年末年始の持ち越し
・IR狙い
・時価総額に注目する手法
・循環物色の波を意識する
応用的?手法
・TOPIX組み入れに先回りする
・東証REIT指数組み入れ狙い
・IPO先取り戦略
気づいたこと
本を読みすすめていくと、エビデンスが他の本に比べて多いこと。
そして主張する指標や目安について、数値が示されている箇所が多いということが目につきます。
これは検証が可能ということを意味し、著者もそれなりの自信をもって書いていると私は考えます。
そしてこの指標の検証の方法についてもある程度考えてあるのですが、ここは書評なので割愛します。
検証結果をどうするのかは後日考えることにします。
だいぶ検証を行うのにも時間がかかりそうなので…。
一旦は本に書かれた内容を信用して、不完全だが多少の参考になりそうな検証を入れつつ、この本をベースにIPOセカンダリ投資を始めてみたいと思います。
私の勝った負けたについてはおいおい公開していきたいと思います。
さいごに
私はこの手の投資本を検証なしに勧めることはしません。
しかし、私が検証を行い公開するよりも前に読んでみたい、という方には、それならぜひ読んでみるといいよ、と伝えます。