マインドセットがすべてを決める!「MINDSET マインドセット 「やればできる!」の研究」がおすすめな理由【書評・感想】

MINDSET マインドセット 「やればできる!」の研究

こんにちは!鳥貴士です!

今回は心のあり方の名著「MINDSET マインドセット 「やればできる!」の研究」をおすすめします!

「マインドセット」は、しなやかマインドセットと硬直マインドセットを対比させ、しなやかマインドセットとは何か。

なぜしなやかマインドセットがよい結果を出すためには重要で、結果がこの2つのマインドセットの間でどう変わってくるのかを心理学的観点から理解できる本です!

具体的な事例も数多く挙げられているので、マインドセットが結果に与えた影響を観察することができます!

本書を一言で表すなら「柔軟な思考をしよう」ですね!

章立て

第1章 マインドセットとは何か

第2章 マインドセットでここまで違う

第3章 能力と実績のウソホント

第4章 スポーツ ー チャンピオンのマインドセット

第5章 ビジネス ― マインドセットとリーダーシップ

第6章 つきあい ― 対人関係のマインドセット

第7章 教育 ― マインドセットを培う

第8章 マインドセットをしなやかにしよう

なぜおすすめなのか?

最近の風潮として、精神論は非合理的なので徹底的に唾棄すべきものとしてとらえられ、いかに合理的、効率的にやるのかが重視されるようになってきました。

確かに根性論は精神論の一つであるため、パワハラの温床になるとして見直すべきものではあります。
根性論には工夫も何もなく、ただ気合で乗り越えろという頭が筋肉でできているような主張であることが多いからですね。

では精神論はどうなのか。精神論も根性論と同じように悪なのか?
実際の成功者を分析すると、一概に「精神論は悪だ!」とは言えないようです。

ただ精神論は玉石混交。

単なる根性論に終始していたり、背景からたまたま成功しただけの役に立たない個人的な体験も数多くあります。

しかし「マインドセット」は心理学的観点から導かれる、どのような考え方が最も成功者に多いのかを明らかにしているという点で、明確に他の本とは異なっています!

「マインドセット」を読むと、成功者が物事をどのように捉えるのかという精神論をエビデンスベースで理解することができるのです。

本書は、成功者に多い考え方をしなやかマインドセット、伸び悩む人に多い考え方を硬直マインドセットとして区別します。

普通の人は一部がしなやかで一部が硬直、そしてそれも時と場合によるのが大半です。

そこで「マインドセット」を読み、何がしなやかマインドセットで何が硬直マインドセットなのかを理解する。
そして自分にはどのような考え方が欠けているのか、今からどう変えればよいのかがわかるようになります!

これを積み重ねていくことで、成功により近づくことができるのです!

どんな人におすすめなのか?

「マインドセット」は、自分自身の信念が結果に与える影響力を心理学的に考察した本です!

そのため

  • 受験生
  • 成功には生まれつきの才能がもっとも大事だと考えている人

におすすめの一冊です!

受験生

お恥ずかしい過去ですが、私の中高時代は完全に意識高い系を極めていました。

ろくすっぽ勉強していないにも関わらず志望校は東大。
自分でも落ちるとは気づいていながらも最後まで難関大に固執し続けていました。

目標だけは高く、自身も実力も努力量もほとんどナシ。

さてどんな結果になったか?

  • センター爆死によりセン利全落ち
  • 法政国際経済合格
  • 明治政経補欠
  • 理科大ビジエコ不合格
  • 慶応環境情報不合格
  • 横市DS不合格

まぁ完全に実力不足ですよね笑
残当ってヤツです。
よくもまぁ補欠で耐えたなという感じ。

ではなぜこうなってしまったのか?

その根本的な原因が硬直マインドセットなのです。

そして硬直マインドセットになった原因は、教育という名の洗脳をかけられていたからです。

子供の頃、頭が良い、才能があるなどと何度も言われてきました。(振り返ってみると全く大したことないのだが)
別にその誉め言葉に有頂天になっていたわけではありませんでした。
むしろ逆にそんなもんはないと自分に言い聞かせていましたからね。

でも罠はそこではないのです。

罠は先天的な資質を誉める教育にあるのです。

ちょっとここで子供の頃の「優秀」の定義を振り返ってみましょう。
もしも定義が「どんなことでも素早く完璧に物事に対処できること」であれば、きっと何かしら問題があるかもしれません。

小さいころに”あなたは優秀である”と言い聞かされると、子供はそれを信じるようになります。
ではこの定義を真とするとき、どんな論理が展開されるのでしょうか?

まず「どんなことでも素早く完璧に物事に対処できること」が「優秀」で、仮にある人が優秀なのであれば、その人は努力がいらないことになります。
なぜなら「どんなことでも素早く完璧に」できるならば、「物事に対処する」ために努力をする必要がないからです。

そして「努力が不要である」ことは「優秀な人である」ための必要条件なので、「優秀な人である」ことを証明するためには「努力が不要である」ことを示さなければならなくなります。

つまり努力=自分の能力を否定する行為になってしまうのです。

また「優秀でない」人は「素早く完璧に物事に対処できないことがある」ことになります。
すると「優秀である」ことを証明するために、失敗をしない方向へインセンティブが働きます。
そして失敗を恐れるようになります。
そのため、失敗する確率の高い、難しいことを避けるようになります。
最後には失敗から何かを学ぶことはなくなるので、成長をしなくなります。

私の場合は最終的に失敗を先天的な資質のせいにするようになり、努力を完全に放棄するようになりました。
そして失敗が当たり前になってきたので、まぁそんなもんだと問題を否認するようになりました。

また能力値は先天的なものであるから、能力を頑張って伸ばしたところで何も起きないと信じ込むようになっていました。

すると勉強をして多少点が伸びたとしても、まぐれ、たまたま、偶然だと一蹴するようになりました。

最後には、勉強して結果的に成長していたとしても、成長したという実感が全くなくなりました。
正直言って地獄ですよ。

この弊害は自分が気づくまでずっと続きます。

そしてこの問題の根本的な原因、そしてどうすればよかったのかは、「マインドセット」にすべて書いてありました。

読み終わって、もっと早く読みたかったなぁと思いました。

これを受験に入る前に読んでいた時の結果を見てみたいものですが、それももう叶いません。
時間は返ってきませんからね。

皆さんはどうでしょうか?
硬直マインドセットに陥っていませんか?

確かに世間様は天才がどうだ、才能がどうだと後天的な能力よりも先天的な資質を高く評価しがちです。

しかし実際の成功者やトップアスリートの研究からわかってきた事実は、マインドセットは私たちの思っている以上に与える影響が大きいということです。

皆さんは私と同じ轍を踏まないでください!
そして自分は変われるんだというしなやかなマインドセットを持ち、成長実感を得てください!

そして本書を読んで硬直マインドセットの罠から脱却し、充実した学生生活と成果を手に入れてください!

成功には生まれつきの才能がもっとも大事だと考えている人

この発想をするのは硬直マインドセットの人です。

そしてまず成功の定義が2つのマインドセットの間で異なるので、互いに理解することができないのです。

硬直マインドセットの人は、勝つことこそが成功で、負けることが失敗。
それ以外のものに意味はないと考えます。

しなやかマインドセットの人は勝つために自分の最善を追求し、学んで行動することが成功。
そして最善を尽くせなかったら失敗と考えます。
多くのトップアスリートはこちらの考えを持っています。

この2つの考え方の最終的なゴールはどちらも同じ「勝つこと」です。
でもゴールが同じとはいえ、その過程は全く異なります。

もっとも違いが顕著なのは失敗=敗北した事実の捉え方です。

硬直マインドセットの人は失敗したらもう自分は負け犬だと思ってしまいます。
そして言い訳をしたり人のせいにしたり、自制が利かなくなってモノや人に八つ当たりしたりするようになります。

その一方でしなやかマインドセットの人は失敗を教訓を与えるものと考えます。
しなやかマインドセットの人は、失敗から学び、勝つために改善をひたすら続けます。

この違いがどんな結果を生み出したのか?

硬直マインドセットの人が失敗から成長できず多くの損失を出す一方で、しなやかマインドセットの人は失敗から成長してすばらしい結果を残しました。

具体的な例は「マインドセット」に書かれているのでぜひ読んでみてください。

しなやかマインドセットは成功し続けるためにも重要です。

硬直マインドセットの人でも才能で一時的に成功することはあります。
ただ才能が仮にあったとしても、その才能が仇となって硬直マインドセットに陥りやすいのです。

成功するためには、才能を伸ばし続け、維持し続けることが必要です。
そして放置された才能は伸びないし維持もできないのです。

それはトップクラスの選手も例外ではありません。
天才とうたわれたプレーヤーは数多くいますが、硬直マインドセットの罠にとらわれて失敗した天才プレーヤーも多いです。

他人のせいにしたり、才能のせいにしたりしている限り失敗から学ぶことはできず、そこに成長はないのです。

そして朗報ですが、トップになった人が実力でもトップである確率は20%程度です。

もっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ

だからマインドセットを読んで才能神話の誤解をまず解きましょう!
マインドセット、何を信じるかに起因する失敗を減らしましょう!

そしてもっとしなやかなマインドセットをもって、良いアウトプットを出しましょう!

読んでみたくなりましたか?

ぜひ買ってみてください!