[書評]ど素人がはじめる株の本

ど素人がはじめる株の本

こんにちは!鳥貴士です!

今回は株を始めるにあたって基礎知識をつけておくべく購入した「ど素人がはじめる株の本」を読了したので書評を書きます。
結論から申し上げると買わない方がいいです。

逆に批判的思考を実践したい方には最適なレベルの本だと思います。

なんでこれ買ったの?

いやわかりやすそうだったんですよね。
表紙もそうですがパラパラと立ち読みをして、まとまった知識が得られそうだなと思ったんですよ。ええ。

ちょっと頭が働いていなかったので、著者が”ど素人の株日記”というブログを運営しているということにツッコミを入れられませんでした。
しかし今ならつっこめます。

お前がど素人なんかーい

どこがダメなのか

まず情報が古いです。
まぁこれはNISAについてある程度知っていたので問題はないです。

そしてど素人が始める株の本と書いてあるように、ど素人を対象に書かれています。
まぁ嘘を書いていると言い切るのは微妙ですが、主張の根拠がガバガバです。
自分には、素人が何も知らないのをいいことに結構適当に書いていると受け取れました。

まず本文から複数引用してツッコミを入れてみましょう。
ここ下の引用はすべて「ど素人がはじめる株の本」からです。

これらの投資家が買いたいと思う株を私たちが先回りして、事前に買っておくという作戦が必要でしょう p25

これらの投資家というのは大口投資家や外国人投資家のことを指しています。

そりゃ必要…というかそんな作戦があって成功していれば、著者は相当儲かっているはずです。
そして仮に儲かっているならば、本の売り上げを伸ばしたり、主張に説得力を与えるために自身の資産額を公開することにメリットがあります。
しかしこの中で自身の総資産額や結果について言及している箇所はありません。

この著者は株ブログの管理人ということで、もしかしたらブログに書かれているかもしれません。
本に書かれていたURLにアクセスしてみると

そもそもサーバーが存在しないようです。
ブログタイトルで検索すると….

なんかたくさんヒットしましたが、まぁ一番見せておきたいページなんでしょう。1番上のサイトを見ていきます。

いやただのアフィサイトじゃん….
もうね、ページのいたるところにアフィリンクが張ってあって閉口しましたね。

リンクのところを見てもらえればすぐにわかります。
もしかして本を読んだ人らがここから登録することをもくろんで…?

いや~まさかね、まさかね….

しかも相互リンク1,2ってデカデカと書いてあるし…
こういうスパム的なSEOはgoogle的にはどうなんでしょうね…

上にツイッターのアイコンがあるのでリンクを踏んでみる

割と最近まで更新しているようですが、フォロー32,フォロワー33。
2009年に登録して、長年株ブログと本の出版(2005年にも出しているようです)をしていたという材料に対してはあまりに低すぎるのでは…?

しかも初期アイコンだし…

まぁURLと出版書をみるに検索結果に出ているこのサイトも著者のものでしょうね。
というわけで見てみる

上の文言の”初心者向け株式投資本を出版した管理人”がものすごく気になりますね。
これが書きたかっただけなのでは…?

サイトメニュー上部のメインサイトをクリックすると先ほどのサイトに飛びます。
こっちの方がコンテンツとしてしっかりしているので、やはりアフィ目当てなんでしょうね。

そしてどこを探しても著者の情報が見当たりません。

著者への信頼はもう皆無なのですが、一応twitter名の鍋島淳一でgoogle検索をするとこのようなページを発見。

純資産が着々と増加中なら開示した方がいいですよとアドバイスしておく。
そして愛読書に日経新聞があるけども、それ書物じゃないですよ。

URLを見ると最初のサイトと同じドメインですね。
きっと最初に見たページに見落としがあったのかもしれないので”http://kabu96.net/nabe/”を含むリンクがトップページにないか調べるとこれのみがヒット。

え?これしかリンクないの?
about usとか著者についてとか、ないの?
自己紹介、そのページじゃなくてよくない?

というツッコミ要素に事欠かない著者でした。
これらを修正すれば信頼度は向上するはずです。

嘘ならもう何も言えませんが。

大幅に脱線しましたが、本題に戻って続けましょう。

筆者実施予定のハイリスクハイリターン銘柄

p58 タイトル

ん?実施予定?

住民票の費用を取り戻せるキャンペーンがおすすめ p63 中見出し

口座開設時の数百円の節約よりも自分が使いたいサービスを選ぶことのほうが重要なのではなかろうか。

「情報やアドバイスは本当に正しいのか?」「正しいのであれば、自分にとって最善の方法かどうか?」「情報やアドバイスを信じた時のリスクはなにか?」くらいの判断はできるようになりましょう。 p93

投資のアドバイスをもらった時に”自分にとって最善の方法かどうか?”を判断するためには、そのアドバイスと比較するために”自分にとって最善の方法”を知っておく必要がありますが、そもそも”自分にとって最善の方法”を知っているならアドバイスを受ける必要はないですよね。

どのような借金でも投資資金にしてはいけないのでしょうか?いえ、投資資金にすることができる借金がきちんとあります。それは、親兄弟・親類からの借金です。親兄弟・親族であれば、利息もありませんし返済期限をなくすことができますね。

一体どんな顔をしてこれを書いているのか気になります。
利息も返済期限も貸す側が最終的に決定できるので、この主張はかなり無理があると思われます。

「株式投資の基本ってなんですか?」この問題、知っているようで知らないんです。おそらく、あなたはこのように答えるのではないでしょうか?「値上がり益を手に入れること」と。でも、これは間違いです。答えは、「配当金をもらうこと」です。第1章の「株ってなんだろう?」から順番にさかのぼっていくと、その理由がわかりますね。株主になることのメリットには、1.配当金がもらえること、2.優待がもらえること、3.分割などが行われると持ち株が増える、4.株主総会に出席できる…がありました。最後に挙げた、5.値上がり益が手に入る、というのは、上の4つのメリットを持つ株券を欲しい人間の間で取引が行われることで生じた、いわば「おまけの存在」です。
ですので、値上がり益が一番の目的で売買している、今の株式市場の状況というのは、おまけがほしくてグリコのキャラメルを買っているのと同じなんです。
というわけで株式投資の基本はあくまで「配当金」になります。
しかし、株主に対する還元がほとんどない配当金ねらいの売買をすると全く儲からないから今の状況がある訳です。ワシも、1年で株価が2倍になる銘柄を探して投資する努力をしています。配当金をすっ飛ばして「基本は値上がり益だ!」と思われている方のために、あえて今回お話しました。

まず株式投資の基本が配当金をもらうこと、という回答は一旦スルーしましょう。
その後に根拠、すなわちこの回答の理由として挙げられているのは、第1章で紹介した順番です!!!!
順番が根拠なんですよ、順番が。
これ順番を変えればどうとでも主張が変えられますよね。これはひどい。
ちなみに初見での私の回答は「資産を増やすこと」でした。

そしてこの後の比喩、あえて言わせてください。
だからなんだ。
おまけがほしくてグリコのキャラメルを買っているのと同じ、という状況になぜ問題意識を向けるのか、それにどういう問題があるのかさっぱり理解できませんでした。
おまけによって資産が増えることの何が問題なのかまで、主張するからには説明してほしいですね。
そして比喩を根拠に”というわけで”が来ます。
その前提、ガバガバすぎん?

一人称の”ワシ”にも突っ込みません。クセは強いですが問題ではないので。
問題はその後です。
いやいや、値上がり益狙ってるじゃん、基本とかあってもなくても変わらないじゃん。おまけの中身が知りたくて…

この後に売却益より配当金を得るほうがメリットが大きいことの説明が入るのかな?なーんて思うじゃないですか。
でもちゃーんと書いてないのでご安心ください。

よかったとこ

ボコボコにしていますが、少なくとも用語についての間違いはなかったのでその点だけは参考になりました。

ただこの本を人に勧めるかと聞かれたら、間違いなく勧めません。

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